今回は2025.12.24の「Copy:生物の形の模倣1」の続きです。このブログでは「Copy + インスタンシング + 揺らぎ」で、生物っぽい形が作れることを述べました。生物がcopyのような同じ操作の繰り返し構造で形を作る場合があるのではないか、という思いを強く持ちました。この時の映像(正面図)を採録しておきます。
これを見て思い出したのが、次のような図です。

出典:「https://twfan.net/user/2160232230/new/1」 博物ふぇすてぃばる!公式 【7/22 7/23 九段下 科学技術館にて開催】
私は化石が好きで集めています。アンモナイトは渦巻の形の殻を持つ生物ですが、よく知られている形でけではなく、実は様々な形の化石が発見されています。それらもアンモナイトと呼ばれています。細かくはアンモナイトの下の階層で名前が付けれています。有名な三葉虫も同様、様々な形があります。特別な機能があるから形が違うのであれば、それはアンモナイトと呼ばずに、何か別の名前をつけるでしょう。同じアンモナイトの中で様々な形があるのは、何か構造上のパラメータが少し違うだけで、copyする際に少し位置が変わった等によって、生態は同じですが、見た目は大きく変わったからではないでしょうか。そこで、上に示した映像のプログラムのパラメータを少し変えるなり、除くなり、構造上の変化を与えるオペレータを加えるなりする程度で、本質的には何も変えず、様々な形ができるのでは、と推測しました。この試みを紹介致します。結論を先に言うと、ほんのちょっとしたことで様々な形ができました。驚きです。実際の生物もそうしたことが起こっているかどうかは知りませんが、copyとインスタンシングという操作が、形状の変化を作るのに大きな働きをするのは事実です。科学的な見解としては、私の知見は不十分です。しかしだから有用でないわけではありません。共通項がありながら違う形を作るにはどうすればよいか、そうした問題は映像作製ではしばしば発生するからです。今回の方法はその解決策の一つとなります。それでは作製した様々な亜種を見てください。
1.回転を設定するインスタンシングがあります。x, y, z軸に対してそれぞれ行っていたのですが、x軸に対するインスタンシングを取り止めました。
2.回転を設定するインスタンシングの内、y時に対するインスタンシングを取りやめた場合
3. 回転を設定するインスタンシングの内、z時に対するインスタンシングを取りやめた場合
4. 一番最初の映像に対して、髭をcopyして貼り付ける基台及びcopy結果をインスタンシングする基台(共通して使用)に対してtwist SOP(ねじるオペレータ。x軸に対して90°ねじった)を追加した場合。
5. 上のtwist SOPのパラメータをBendに変更した場合
6. 一番最初の映像に対して、インスタンシングする基台のみにtwist SOPを追加し、そのパラメータをLinear Taperにした場合
これらのように、わずかな変更によって亜種を次々と作りだすことができることがわかりました。ここで紹介したのほんの一部です。パラメータの調整によってバリエーションは非常に多くできます。
コピーあるいはインスタンシングによって作製するため、コピーする基台をねじったり、インスタンシングする法線方向を変えたりすることで、全体の形状は大きく変化することがわかりました。周囲環境を変えた時に形状が変わるなど、インターラクションに対するイメージが広がります。


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