偶然性の補足

偶然性

直近の3回のblogでは、「擾乱を伴う反復系」の線状の束のポイントに球体や円錐をインスタンシングしてきました。それぞれのポイントに同じものを割り付けてきたわけです。今回は一つ一つ違う対象をアサインします。線状の束がうねうねと動くに従ってアサインした対象も動き、ある時動きを止めます。その時の配置が偶然によってできた配置例です。アサインした対象どうしの重なりを認めています。地形や制約を加えることで、都市開発や土地利用といったことに発展する可能性がないわけではありません。今回は「擾乱を伴う反復系」のポイントに、それぞれ違う形の対象を結びつけても、偶然に面白い配置や形ができるのではないか、という軽い試みです。動かす対象には名古屋駅周辺の建物の形を用いました。国土交通省主導で、日本全国の都市の3Dモデル化プロジェクト「PLATEAU(プラトー)」が行われています。https://www.mlit.go.jp/plateau/ このサイトから3Dのデータを得ることができます。それでは動画を見ていただきましょう。

動いている場合と止まっている場合、近景と遠景を表示しています。様々な配置になり、偶然悪くないと思える配置も現れます。「擾乱を伴う反復系」が偶然を作るのに役立つことを示しています。この偶然性の機能を今後発展させていきたいと思ってます。今回のプログラムもTouchdesignerによるものです。

コメント