はじめに
最近話題にしてきた”場”は、微分方程式の場合はmathmix POPで相空間を作り、図形をはじめとする他のパターンは立体図を別に作製し、それをforce field POPやfeild POPにアサインして作製しました。作製した”場”を別の形状に貼り、見かけ上立体的に見せるのがpbr MATでした。これまではこのpbr MATに使う貼るための元図形には、平面を使っていました。実際には少し凸凹がある平面をblenderで作製した図形です。今回はこの平面を少し立体的に加工し、それに作製した場を貼ることで、よりダイナミックな映像を作ります。pbr MATに貼ることや、貼る元図形を立体加工することは、これまでも頻繁に使ってきた技術です。あらためて紹介するほどのことではありませんが、”場”と結びつけた映像は、印象を大きく変えることができます。
pbrに使う元図形を立体化した場合
先回のblog「軌道を利用した場の形成3:図形の利用」で作製した最後の映像は次です。トーラス図形を元にして作製した”場”です。再録致します。
”場”を2次元化し、それを元にcolor MAP, normal MAP, height MAPを作製しpbr MATに適用して、平面図形に貼って作製しています。この映像を見て中央に穴が開いているように見えるので、ここを立体的に掘り下げ、滝のように吸い込んだ映像を作ろうと思いました。pbr MATは立体図形の表面に映像を貼るため、穴の内側にも映像が貼れます。作製した映像が次です。
このように、穴に渦が落ち込んで行くようなダイナミックな映像が作製できました。
次にpbr MATに貼る元図形について説明いたします。

角度を違えて見た2つの画像です。このように少し凸凹した平面に円錐状の窪みを付けました。この部分のプログラムは次です。

前回のblogではfile in SOPで少し凸凹がある平面を読みこんだ図形を使っていました。今回はそれにmagnet SOPとmetaball SOPを使って円錐を加えました。最後のtransform POPで縦軸のscaleを上げて凸凹を拡大しています。これは平面にポテンシャルを作るのと同じ方法です。
pbr MATを使う前の状態で、”場”ができています。粒子が軌道を描くのは背景に”場”があるからです。これは見えない大地に相当します。それはfield POPにトーラス図形をアサインし、Output DistanceパラメータにDistを設定することで作製するSDFです。この”場”を次に、上に上げた立体図形で作った別の”場”(大地)に転写することで、映像ができています。この”場”をもう一度別の”場”に転写するという考えが、円錐を入れることでよくイメージできるようになりました。
まとめ
作製した”場”をpbr MATを利用して元図形に貼り付ける場合、元図形を立体加工することで印象を大きく変えることができます。今回元図形に円錐の落ち込みを加え、トーラス図形を元にした”場”を貼り付けました。円錐に粒子が落ち込むようなダイナミックな映像が作製できました。私に中では、”場”を作製しておいて、それを別の”場”に貼り付けるイメージが実感できました。


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